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zoom RSS 文学・大杉栄 5  本多敬

<<   作成日時 : 2011/01/26 20:32   >>

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隊長は話を続けた。「ふくろうのこころは、鍵がかかって誰も入ってこれない、ひとりだけの映画の部屋。ねこのこころは、鍵がかかって誰も入ってこれない、ひとりだけの映画の部屋。ふくろうのこころとねこのこころ。それぞれ、鍵がかかって誰も入ってこれない、ひとりだけの映画の部屋。ひとりで映画をみても、その夢がかなうことはありません。ふたりでいっしょに映画をみることが大事なのです。そうすれば、きっと夢が実現します。さあ、バベルの塔から、カチカチにかたい宇宙卵から、なんとか脱出しなくっちゃ。」

憲兵Aが隊長に言った。「バベルの党は崩壊しちまうんでしょ?」

「黙って、最後まで話を聞いてろ」と、憲兵BとCは戒めた。

隊長は続けた。「バベルの塔はもはやありません。そこは、いまや瓦礫の山です。ふくろうねこは、新しい塔をつくろう、と考え始めました。ふくろうねこは、大いなる宇宙の建築家になりたい、と思いました。人間たちは、整理し、表にし、地図を作ることばかり考えていましたが、これらが、バベルの塔の崩壊の原因となったのです。ふくろうねこは、気ままに歩きまわるのが大好きでしたから、新しい塔は、さまよう塔でなければなりません。さまよう塔には、壁も床もいりません。強い柱も必要ありません。正義と美と思いやり、つまり、星と花と風が、建物の柱となるからです。」

「正義と美と思いやり、星と花と風が、建物の柱となるのか・・・なんて素晴らしい世界なんだ」と、憲兵Dが言った。

隊長は話を続けた。「ふくろうのこころは、鍵がかかって誰も入ってこれない、ひとりだけの映画の部屋。ねこのこころは、鍵がかかって誰も入ってこれない、ひとりだけの映画の部屋。ふくろうのこころとねこのこころ。それぞれ、鍵がかかって誰も入ってこれない、ひとりだけの映画の部屋。ひとりで映画をみても、その夢がかなうことはありません。ふたりでいっしょに映画をみることが大事なのです。そうすれば、きっと夢が実現します。さあ、バベルの塔から、カチカチにかたい宇宙卵から、なんとか脱出しなくっちゃ。」

憲兵Aが隊長に言った。「バベルの党は崩壊しちまうんでしょ?」

「しー、黙って!最後まで話を聞いてろ」と、憲兵Bと憲兵Cは戒めた。





文学・大杉栄


42隊長は話を続けた。「ふくろうのこころは、鍵がかかって誰も入ってこれない、ひとりだけの映画の部屋。ねこのこころは、鍵がかかって誰も入ってこれない、ひとりだけの映画の部屋。ふくろうのこころとねこの心。それぞれ、鍵がかかって誰も入ってこれない、ひとりだけの映画の部屋

43・・ひとりで映画をみても、その夢がかなうことはありません。ふたりでいっしょに映画をみることが大事なのです。そうすれば、きっと夢が実現します。さあ、バベルの塔から、カチカチにかたい宇宙卵から、なんとか脱出しなくっちゃ」。

44と、この時、憲兵Aが隊長に言った。「バベルの党は崩壊しちまうんでしょ?」。「黙って、最後まで話を聞いてろ」と、憲兵BとCは文句を言った。隊長は続けた。「バベルの塔はもはやありません。そこは、いまや瓦礫の山です。ふくろうねこは、新しい塔をつくろう、と考え始めました

45・・ふくろうねこは、大いなる宇宙の建築家になりたい、と思いました。人間は、整理し、表にし、地図を作る事ばかり考えていましたが、これらがバベルの塔の崩壊の原因となったのです。ふくろうねこは、気ままに歩き回るのが大好き、だから、新しい塔は彷徨う塔でなければなりません


46・・彷徨う塔には、壁も床もいりません。強い柱も必要ありません。正義と美と思いやり、つまり、星と花と風が、建物の柱となるからです」。 「正義と美と思いやり、星と花と風が、建物の柱となるのか・・・なんて素晴らしい世界なんだ」と、憲兵Dが呟いた。


47隊長は続けた。「ふくろうのこころは、鍵がかかって誰も入ってこれない、ひとりだけの映画の部屋。ねこのこころは、鍵がかかって誰も入ってこれない、ひとりだけの映画の部屋。ふくろうのこころとねこのこころ。それぞれ、鍵がかかって誰も入ってこれない、ひとりだけの映画の部屋


48・・ひとりで映画をみても、その夢がかなうことはありません。ふたりでいっしょに映画をみることが大事なのです。そうすれば、きっと夢が実現します。さあ、バベルの塔から、カチカチにかたい宇宙卵から、なんとか脱出しなくっちゃ。」

49憲兵Aが隊長にきいた。「隊長、バベルの党は崩壊しちまうんでしょ?」。「しー!最後まで静かに話を聞いてろ」と、憲兵Bと憲兵Cは戒めた。















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