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zoom RSS 酔いどれ[詩]X[砂漠の部屋からの喜ばしき亡命]  本多敬作

<<   作成日時 : 2012/05/18 04:46   >>

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酔いどれ[詩]X[砂漠の部屋からの喜ばしき亡命]

作 本多敬

なんで、あんなに酔っぱらっちまったのか?
議論に引き込まれたからだ、畜生め! 
酒場での言い合いはまっぴらだと誓ったはずなのに
自分で決めた亡命とは何か、あいつらは分っちゃいないからさ

偏在する、この掌の感覚は、共通のもの
無限に収縮する宇宙からつたわって来たよ
近傍へと、この手の内部のなかでしか感じられないもの
この手のなかで、原初の宇宙の内部で、隕石たちが抱擁し合う
優しさといったら...
原始惑星からの息吹が、すこしづつでも、
わたしたちの手は、一冊の本なのだから
愛するものたちの歴史すべてに繋がることができよう

本を書くときは、私語を控えるもの。
亡命者達のひそひそ話を抱擁するためには、瞳をとじること。
酔いどれ[詩]X[砂漠の部屋からの喜ばしき亡命]
無数の憤慨の流星たちは、わたしたちを、記憶の場である、
草原のほうへ誘ってくれる。かつて、

太陽を描くためには
太陽でないものを描かなければならない、とあなたは言った。
だから、私は黒い太陽となった。
裂け目であり、副詞であり、彷徨う金の子羊。
激昂で砕け散った十戒の言葉、風だったのだ

しかし、いまや、言葉が植民地化されると、
始まるのはテーブルから
椅子の時もある
靴だったかもしれない
でも戻って来てしまうのはここ
何も映らない鏡
崩壊の静寂さ
私はこの土地を彷徨った
何処にもいた
けれども私の土地はみつからなかった

ここは砂漠の部屋か?

どうしてあんなに酔っぱらっちまったのか?
議論に引き込まれたからだ、畜生め! 
もう言い合いはまっぴらと思ったのに。自分で決めた亡命とは何か、あいつらは全然分っちゃいないからさ

怒りよ
わたしたちは、草を失ってしまった。
だから想像することが日々難しくなってきたのだ
亡命者にとっては、草だけが出口となる
草は、烈しい憤慨、原始惑星、
そして、囲いこめない、普遍的な声なき声たちだから。
風よ。いかなる境界も越えて、
草原に憤慨の火を放て!世界中の至るところに
言葉と言葉を紡ぐように、手と手を結ばせるのだ

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