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zoom RSS 小田実の言葉の力 

<<   作成日時 : 2012/06/25 23:39   >>

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小田実の言葉の力


"<小さな人間>の力が<大きな人間>の過ちを正す。それがデモクラシー"。
小田実の言葉は、やさしい語り口ではあるんですが、いざ英訳しようとすると、中々簡単じゃありません。<小さな人間>は、作家的な言葉へのこだわりゆえの、豊かで複雑な思考をうちに含んだ言葉ではないかと思うのです。例えば、<小さな人間>は、ordinary peopleの訳語が考えられますが、しかしそう固定してしまうと、<大きな人間>の含む寓意的なニュアンスを生かした言葉がみつかりません。ところで、小田実の言葉を観察すると、彼は徹底してヒロイズムを排除している姿勢に気がつきます。比べると、小田は、丸山真男のようには言葉に酔いません。また、大江健三郎みたいに「かまとと」ではあり得ませんしね(笑)。世の中は、大変な不況ですが、しかし言葉の世界に関しては、ヒーローが余りに余って迷惑の極み。理論の刀を勇ましく振りかざす闊歩するヒーローによる「思い込み」のインフレ状態でしょう?"<小さな人間>の力について小田が語るとき、"理論家達よ、現実の政治に関わる事によって、謙虚であれ、人間的に人間らしい<小さな人間>であれ"、と警告しているように思えて仕方ありません。記号論も結構、構造主義も結構、後は、行動によって、思想に対してどれだけの対価を払うかにかかっています

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