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zoom RSS ALSO SPRACH OWLCATO ふくろ・ねこー、かく語り き  2011ニ月後半 本多敬

<<   作成日時 : 2011/02/21 21:03   >>

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思想・哲学



・「日本政治思想史研究」は古典と看做していたが、丸山真男が急速に忘れられようとしている。他方、彼が軽蔑した、京都学派の方は復活している。西田の弟子には左翼の三木清や右翼の田辺元がいた。種の論理の天皇主義者は戦後、ハイデガー経由で、似非サルトルに転向した。「実存共同」?なんだかなー


・贋のrepresentation=代理とは?ヒッチコック「サイコ」のラストで、男は母の声で発話している。オイデプス・コンプレックスの倒錯した欲望を示唆するが、ジジェクの解読によると、精神分析の知が捏造した真理storyが自己開示しているだけなのだ。ジェイソンは自身を代表できない

・ETのアイルランド選挙特集"Ireland-A broken Dream"ー>ヨーロッパの人々はDreamという言葉を口にしない。実際にアイルランド人から聞いたことがない。Dreamの語を頻繁に使うのはアメリカ人だけだ。世界を搾取したい米国の欲望が置き換えられているのだろうか?



言葉・表現・本

・文字で描いた絵画。ゴダールはそういう絵描きになりたかった。確かに「見つめる本」の様な所がある。消灯して寝ると、部屋にある本達から見つめられている奇妙な感覚が生じる。映画の光のもとで読める本?ジョイスの本は、読者の心を「解読する絵画」みたいなもの。舞台が見えない暗闇の中の演劇かな

・日本人の褒め文句もなんだかなー。moderate>極端に走らない、節制のある、穏健な、の意。このclichéをイジメてあげるわ。例文Japan's extraordinarily moderate and passive society perplexes foreigners



・Dans la salle de cinéma, on lève la tête.Quand on regarde télévision, on la baisse.Or il faut lever la tête.(Godard)テレビはそうだが、携帯電話とか新聞はどうなのかな


アート

pascalepoet Pascale Petit
#FF poets & friends @KatyEvansBush @InuaEllams @sallyevanz @poetniall @pittkethley @isobeldixon @peterwilkin1 @Betarish @AnneWelsh @owlcato


・Ce n'est pas parce que quelque chose est difficile que nous n'osons pas,mais c'est parce que nous n'osons pas qu'elle est difficile. Sénèque


・読まれるのではなく、主体的に読むべき本だ、と説得していますね。清き一票入れました。日本では、本来友情と連帯を説くアナーキズムとポストコロニアリズムの言説は、英国発信の外国人排除の新右翼的言説の影の下、歪曲されて展開しています。サンデルは意義深い覚醒です

・篠沢の仏語文法入門書。自ずと構造主義哲学の語彙と知識が身についた。英語の本にもこんな文例があれば面白いが。現在完了形;Belgium hasn't had government for eight months and the state functions just fine



映画・演劇

・ショッキングな話だが、ヌーベルバーガの旗手、「大人は分ってくれない」のフランソワー・トリフォーの名前は急速に忘れられようとしている。アイルランドと英国の滞在中、映画が上映される事が殆ど無かった。「ET」に出演したり、「アメリカの友人」の様な媚びた作品を制作したのが良くなかった?


・ゴダールの78年からの映画復帰は、ウィットシュタインの哲学界への帰還に喩えられる。黄金の八十年代といわれるが、九十年代以降の準備期間に過ぎない。ゴダール像は、ジョイス研究家コリン・マックケーブの伝記によって、決定的に変わった。映画=文字で描いた絵画+詩的セルフバイオグラフィー?

・マックケーブはアイリッシュ系英国人。彼のジョイス論はデリダ級の破壊力で、ジョイス像を革新した。ダブリンのIFCで、伝記本のサイン会があった。ゴダールに了解を取ろうと原稿を送ったが、返却されてきた原稿はfaux,fauxという朱書きだらけだった。絶対にフランス語で喋って来ないそうだ



外国

・沖縄も米軍リゾート地?ナイジェリア人から聞いた話。英国の傀儡アフガニスタンは、78年親ソ派軍部のクーデターまで、米国の大金持ちのリゾート地だった。彼の同級生は毎年夏に行った。文盲率九割の国だったが、独立後政府は四割に減らした。何故米軍は爆撃するのか?と、アイルランド人は抗議した


・絵描きジョンの祖母は中流プロテスタント、祖父は労働者階級のカトリックだった。清潔なシーツで一人で眠ってみたいという願いから、英国国境警備隊で長年働いた。彼の自慢は鳩しか撃たなかった事。ある日、ジョイスの小説に、祖母が経営していた洗濯工場の記述を発見した。感慨無量!


・「汝の罪を告白せよ」。初めて迎えるcommunionでアイリッシュの少女達は皆当惑した。何故なら、一九六十年代までダンスパーティーは禁じられていたし、男女は手を繋ぐことはなかった。罪が起きないのだ!「マスターベーションしました」と、生まれて初めて嘘をつく者が多かった


内戦を考える;

アイリッシュの映画監督ニールジョーダンの「マイケル・コリンズ」を鑑賞して、「内戦」の問題を考えた日本人は多いかもしれない。経済効率主義万能の、似非ヒューマニズム司馬史観が浸透しているから、ネガティブに捉える者は多いが、内戦は創造的破壊の過程、決して単純ではない!

コリンズのゲリラ戦は後に、アジア諸国において研究された。但し、英国を震撼させたのはむしろ、労働者のストライキと農民のボイコットだった。指導者には1848年と1870年のインターナショナリズムの活動家達が沢山いた。レーニンとトロツキーはダブリンの大衆蜂起に注目した

レーニンとトロツキーはダブリンの大衆蜂起に、ロシア革命の未来を読み取ろうとした。何故なら、当時ロシア(そして中国)は、アイルランドの様に、多数派は農民だったからだ。工業プロレタリアートの革命を想定したマルクスの公式理論は実際的ではなかったのだ。コリンズは英国へ行く

英国は常に狡猾だ。呈示したのは、二十六州を除く「独立」案だった。受け入れ不可能な、この似非独立案に基づく和平条約を巡って、英国との戦いに疲弊した賛成派と、反対派とが対立した結果、血で血を争う内戦に発展し、皮肉な事に、対英国の戦いよりも、多くの死傷者を出す事になる

映画「マイケルコリンズ」の最後に示される、ナレーションの言葉を覚えているだろうか?1922年の和平条約の受け入れによって、アイルランドは「GUN銃の政治」に幕を閉じた、と告げている。歴史に反するが、これこそが、「嘘のナレーション」とアイルランド人が呼ぶ説話術なのだ

このような「嘘のナレーション」の技法は、パブリックを代表するイギリスに対する、アイルランド人が長年抱い来た不信感から、説明できよう。(記者クラブに対する不信感と通じるかもしれない)。条約賛成派だったのが、シンフェインから分派したフィネフォイル、保守似非開発独裁だ

そして、今回選挙で大勝した中道右派のフィネゲールだ。FGは嘗て、潔癖な学者出身の、フィッツジェラルドを首相に送り出したことがある。(大学生だった孫娘に、日本語を一年間教えたことがある)。躍進した労働党と連立を組み、EUからの借金の条件緩和を話し合うとしているが?

植民地国は政治的に「独立」しても、経済的な依存関係のなかに存在し続ける。日本の若い人にはこのポイントを抑えてほしい。エスタブリッシュメントが金権的に腐敗する理由が、ここに存する。八十年間開発独裁だったフィネフォィルの腐敗は、米国のネオリベラリズムのもとで極限化する

海外メディアが注目しているのは、勢いを得た南アイルランドのシンフェイン党の存在だ。3議席から、一気に13議席を確保した。シンフェイン党の中の緑のトロツキスト+アイルランド共産党は条約反対派、統一を要求してきた。EUからの資金援助を全部、拒否すると公約している。

コノリー書店の親爺が現在、アイルランド共産党の議長だ。U2が建造した豪華ホテルの近くにある本屋。中国人等の海外留学生の人気者だ。子供に恵まれなかったが、デュラス「ラ・マン」を借りた後、子供が沢山できたとか。本を貸した詩人のジョセリンがウインクして教えてくれた逸話





東京


・日の丸式一発勝負の試験、もう卒業したら!元々はヴィクトリア朝に確立した国威発揚モデル。「東京物語」の教育熱心なお父さんが軍艦マーチのパチンコ屋で頑張る場面、あれって、小津が意地悪く描いた、中流が墜ちる軍国主義の象徴だ。高校在学中二年かけた課題を評価する等、実績主義が先進国の潮流

・日本はテレビの植民地か?ネット難民は高齢者とは限らず、意外に若い女性も携帯メールとテレビで事足りる、という人は少なくないらしい。テレビが疑うべくもないもの、と思っている?私達はテレビを見る時、背中を丸めて首を垂れている。テレビの前で、卑屈なくらい礼儀正しい。監視された囚人の如く

・ふくろねこのchu~学時代、担任の先生は元朝日新聞記者だった。組合の色々な事情で辞めて教職についていたが、徴兵制に賛成する無責任な政治家に怒っていた。国会議員の子供ならば必ず戦地へ行く義務ありとすれば、絶対に法律にしないはずと力説。まず自民党の世襲議員の子供達に戦地に行って貰おう


・十二年間のあいだ、東京では、外部=他者に対する拒絶の感情が生じ、外部=他者との関わりを通して成長していく文化の豊かな発展が憎まれる様になった。排他的な分割線(「我々」と「彼ら」)を引いた。そこには生きる喜びが拒まれ、ただ動物の様に生存の手段にしがみついている惨めな姿しかなかった

・内閣支持率はもはや実際的な機能を果たし得ない、という現実に生きているにも関わらず、日本人は、テレビ視聴率の如き、似非民主主義的「天の声」を尊重し続けている、というナショナリズムの偽善を演じて来た、そのような芝居は何の役にも立たない事を承知しながら。テレビの植民地だった日本人の国家


・旧約聖書の神は民族の所業に腹を立てて楽園を追放し洪水を起こした。塔=都市も破壊した。こうして宗教による罪の認識を喚起したが、ユダヤ人は追放されたオイデプスの如く、不寛容な神の復讐を乗り越えて生き続けた。大江「ヒロシマノート」はユダヤ的。日本人は神=アメリカと複雑な関係を取って来た


αサンデルは、ケインズの労働組合を前提とした経済学に哲学的説明を与えた。労働組合はコミュニティの一要素だから。コミュニティに繋がる外在性は、自由主義が戴く原子論的個人の王冠とは無縁だ。自己同一的な内在性すら危ういだろう。ヴィットゲンシュタインは、内在性に帰還しなかった

β土木会社がコンクリート灰色で塗り潰した東京。恵比寿駅前ベンチから眺めると、人々がパチンコ玉みたいに動くのが分る。次から次へと、竜の首の様なエレベーターに運ばれて、そのまま地下鉄の奥へ吸い込まれてしまう。杭にあたって弾き飛ばされる者もいるが、殆どは記憶と意志と愛情が無い





分類できないもの、無用なもの、役に立たないもの



・昔²、中学時代に通った都内進学塾に、ある日、大江健三郎が現れた(生活費を稼ぐ臨時アルバイト?)。塾側の配慮で、自分の文章を解説した。「著者の考えはどれですか」の問題を説くも、不正解だった。「君たちね、正解なんかあてにしてはいけないよ」と語ってくれた、ドーン


・一日だけでした。マイノリティー尊重という普遍的民主主義からすると、日本語は女性語を優先すべきですが、当時の女性大使、後の最高裁判事の横尾氏は、役所では男性語、だから男性語で統一すべきと指摘しました。大人の正解ですね。大江の言葉を思い出し、日本語の先生を止めました



・Pitjantjatjara族の女性達は話し上手。胡坐をかき、右手に持った棒でリズムカルに大地を叩く。右手で砂を掻き混ぜると、神話の開闢。先祖達は女性立入り禁止の洞窟に絵を描いた。manuは、アボロジニーが怖がる悪霊の事。人の顔がタブーらしい。ユダヤ文化と同じか?


・右手に持った棒で物質エネルギーの流れをつくり、左手で時空の砂を掻き混ぜます。アボロジニーの人々ですか?いいえ、語り部アインシュタインのです。
"Gravitation is not responsible for people falling in love."


・求め合う敗者と勝者の関係ですね。昔働いたアイルランドの高校の図書館は、英語不得手な外国人生徒のアジールの場でした。学業優秀な生徒と出会い、互いに知らない世界を交換する事が起こります。日本が失いつつある図書館的なもの、ツイッターが回復しているのかな


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